2012年2月3日に、Mustapha Mokrane氏(現ICSU / Science and Information Technology事務局)が来所、NIPRデータベースやIPYデータ管理、WDS関連の現況の意見交換、等が行われた。
Mokrane氏は、2012年4月よりNICTのWDS-IPO(国際プログラム事務局)のExective Directorに就任予定。
本セッションでは、2008年に設置されたICSU(International Council for
Science)のWDS(World Data System)事業と関連させながら、日本学術会議内の
関連リエゾン活動や、日本国内外の地球惑星科学のデータ・情報の取り扱い
関連する研究活動、連携・調整や国際協力体制などを視野にいれた議論が
できればと考えています。
WDSは、日本では地球惑星科学分野が中心となりIGY(1957-58年)以来運営
してきたWDC(World Data Center)活動や、FAGS(Federation of Astronomical
and Geophysical Data Analysis Services)の活動を併合して発足した組織・
事業です。昨年、ICSUとして初めて日本国内に国際プログラムオフィスを
設置することが決まり、今春に日本へ着任予定のディレクターを迎える、
はじめての国内学会となります。
招待講演者として、ICSUや関連国際学術活動で国際的に活躍されている
方々を候補として検討中です。
どうかよろしくお願いいたします。
村山泰啓
U−01 "Global Data Activity" セッション代表コンビーナ
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●セッション記号:U-01
●セッションタイトル:Toward a New Framework of Global Data Activity
(ショートタイトル:Global Data Activity)
●コンビーナ
村山 泰啓(情報通信研究機構)
篠原 育(宇宙航空研究開発機構/宇宙科学研究本部)
渡邉 尭(名古屋大学太陽地球環境研究所/情報通信研究機構)
村田 健史(情報通信研究機構)
家森 俊彦(京都大学大学院理学研究科付属地磁気世界資料解析センター)
豊田 英司(気象庁予報部情報通信課)
金尾 政紀(国立極地研究所)
大石 雅寿(国立天文台天文データセンター)
林 寛生(京都大学生存圏研究所)
●学協会等共催
SGEPSS(地球電磁気・地球惑星圏学会)
日本学術会議 国際サイエンスデータ分科会
●セッションスコープ(和)
地球・宇宙科学分野における科学情報・データは、現代においては年々重要性と
ともにその量が増大し、また科学への社会的な要請にこたえるための多様なデー
タ利用・公開への取り組みを求められている。このような環境において、各研究
機関が取り組むデータベースやデータセンターの重要度はますます高まるととも
に、複数のデータベース・組織・システム等の間の融合・連携や複数分野・横断
領域での協力を進めるための議論も必要となってきている。国際的にもIUGG、
IPY、IRDR、WMO、UNESCOなどといった活動において科学データに関する独自の
取り組みが進められるとともに、相互の協力関係が議論される機会も増えている。
こうした”System of data systems”の構築等を目指したICSUのプログラム
WDS(World Data System)が2008年に設立され、2010年11月に
は、国際事務局を日本に設立することが決定された。本セッションではこうした
国際もしくは国内活動の情報交換、協力の模索、日本が軸となって将来の世界的な
連携へむけた交流や情報交換を目指して意見交換のできる場としたい。
・メタデータポータルの「アクセスカウンタ」を、2011年12月1日より開始しました。(TOPページ)
・新規ユーザ登録ページを、更新しました。
http://scidbase.nipr.ac.jp/register.php
国際極年(IPY2007-2008)のデータ管理について
日本の南極観測開始の契機となった「国際地球観測年(IGY)」から半世紀を経て、国際科学会議(ICSU)と世界気象機関(WMO)が中心となり「国際極年(IPY 2007−2008)」が実施された。両極における様々な研究活動が、国際的連携により組織的・集約的に展開され、生物圏を含めた地球規模の変動現象が顕著に捉えられた。とりわけ、地球システムにおける極域の重要性はかつてないほど高まり、我が国も国際極年に主導的立場で多数の観測計画に参画した。
このページでは、過去数年間の国際極年をめぐるデータマネージメントの経過、並びに現況について報告する。
詳細は以下をご参照ください。
http://scidbase.nipr.ac.jp/modules/site/index.php?content_id=16&ml_lang=jp
・2011年9月7日 〜 9月9日の計3日間、パルマ(スペイン)にて開催(計25名)。
・初日(9月7日)は、Standing Committee on Antarctic Geographic Information (SCAGI) との合同で行われた。SCADMとSCAGIに関連する組織体制の確認、新しい成果、昨年以降の各種委員会報告があった。具体的には、SCARのデータ・情報マネージメントプラン (DIMS-IP)、SCAR-2010ブエノスアイレス大会、SCAR代表者会議報告、SCAR Report 39 (Data Policy)、data Acknowledgement Norms, PICの進捗状況、SCARのHP、等である。初日午後は、NASA/GCMD/AMDの状況、各国NADC報告があった(計12カ国)。
・2日目は、SCAR DIMS-IP について、各サブグループの経過報告、PICへの具体的な取り組み方、各国の役割分担について議論した。午後には同期間に同場所(University de les Illes Balears)で開催中のSpanish Polar Symposium のPolar Data Management セクションに、SCADMメンバーも参加し発表と議論を行った。3日目は、SCAR関連プロジェクト(AntaBIF, SOOS, APECS, IPY+SCAR OSC等)の特にデータ管理について現況紹介があり、また本会合で推薦されたAction Itemsについて各国担当者の役割確定を行った。
・我が国のNADCとして機能している極域データセンターの主要タスクとしての、学術メタデータベースの経過報告を行い、また我が国のIPYでのデータ管理全般について紹介した。また2011年National Report を作成し、SCADM Chairに提出した。PIC登録のためのデジタルバッチ(digital badge)の取り付け方法やPIC cloudへの登録について、後進のGCMD担当者と詳細を検討した。グループ討論では、PICのバッジ操作、Network RepositoryとPIC cloudの関係、今後の取組み方について意見交換した。IPY, WDS, CODATA, SAON, APECS等とのデータ連携も継続する。